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千葉県産落花生の新品種について落花生屋が考えてみた【次世代のピーナッツ】

2022/04/09
千葉県産落花生の新品種について落花生屋が考えてみた【次世代のピーナッツ】

 

千葉県産落花生の新品種について落花生屋が考えてみた【次世代のピーナッツ】

 

今回のテーマは「これからの千葉県産落花生の新品種について」です。

ジャンルとしては、落花生の栽培に関しての記事になります。

 

記事の内容

・今までの千葉県産落花生の品種をサクッとご紹介

・最近の千葉県産落花生の新品種について

・落花生屋がこれからの千葉県産落花生の新品種に求めるものとは?

の3本立ての構成で話していこうと思います。

 

※落花生屋がこれからの千葉県産落花生の新品種に求めるものとは?に関しては、全ての落花生屋の考えではありません。あくまで当店の見解ですので予めご了承ください。

 

これを読めば、

・千葉県産落花生の品種に関する知識

・落花生栽培や最近の落花生事情などがサラッと分かる内容になっております。

 

千葉県産落花生のさらに詳しい品種の説明などは関連記事なども合わせてチェックしていただければと思います。

 

 

記事の信ぴょう性・筆者について

「石井進商店」(いしいすすむしょうてん)

・1955年創業したピーナッツ専門店。

・落花生の名産地!千葉県八街(やちまた)市で65年以上落花生を販売中!

・落花生に関する情報を長年の経験と知識から発信しています。

 

石井進商店の強み700.jpg

 

 

 

 

今までの千葉県産落花生の品種をサクッとご紹介01

 

いりざや落花生5.jpg

 

落花生に関して何も知らない方は

「え?なんで千葉県産落花生なの?・他の都道府県は?」という意見もあると思いますが、

国産シェア80%以上が千葉県の落花生となります。

また、基本的に千葉県産落花生の品種が、国産落花生のメジャーな品種となりますのでそこを抑えておけばOKです!

 

千葉県の落花生でも地域ブランドに指定されているのが「八街産落花生」


千葉県産落花生の紹介.jpg

少しだけ千葉県産落花生に関して掘り下げると、美味しいことから地域ブランドにも指定されているのが、八街(やちまた)市の落花生です。落花生作りに適している環境で、生産量も全国一位です。

当店を構えている場所も八街市になります。

 

 

 

 

千葉県落花生のメジャーな品種は主に5品種



ピーナッツ写真フリー済.jpg

 

様々な落花生の品種があったそうですが、メジャーな品種として今も残っている品種は以下となります。

千葉県産落花生の品種は、焙煎して食べるのがメインの品種と茹でて食べるのがメインの品種で分けることが出来ます。

 

焙煎がメインの品種3種類

ローストピーナッツ加工したバ..

1.千葉半立(チバハンダチ)

2.Qなっつ(キューナッツ)

3.中手豊(ナカテユタカ)

 

茹で用としてメインの品種2種類

be2f02089ab8d7c65f8eb4ffac18..

1.おおまさり

2.郷の香(さとのか)

 

この章では、初めて食べる方におススメの品種最高級ブランド「チバハンダチ」を軽くご紹介致します。それぞれの品種に関しては関連記事をご覧ください。

※Qなっつ・おおまさりに関しては次の章でご紹介致します。

 

最高級ブランド「チバハンダチ」とは?

チバハンダチ説明文.png

 

他の品種では味わえない素材の甘みは、一度は食べる価値あり!

いりざや落花生 千葉半立(チバハンダチ)

※写真は当店のいりざや落花生

 

おすすめは「いりざや落花生」!一番人気の商品です。

殻を割るのが面倒な方は「皮付き落花生」も人気です。

 

 

 

 

最近の千葉県産落花生の新品種について02

 

おおまさり2-2.jpg

 

最近の千葉県産落花生の新品種は、主に2種類登場しております。

・20年以上研究して完成した平成の千葉県産落花生「Qなっつ」

・ゆで落花生として人気の「おおまさり」の改良バージョン

こちらもサクッと解説して、詳しく知りたい方は関連記事をご覧ください。

 

 

口コミ人気で定着してきている「Qなっつ」


 

落花生 Qなっつ 済.jpg

 

平成に誕生した千葉県産落花生で、今年で販売から4年目になります。

主な商品としては、いりざや落花生として販売している所が増えてきています。

他にも当店では、おつまみの定番:バターピーナッツ柿の種として販売しています。

柿の種サムネ.png

 

口コミ人気で定番の品種に着々と馴染んできているかなという印象です。

 

どの品種もそうなのですが、作り手によって素材の甘みが変わります。

Qなっつの場合それがハッキリと表れるので、美味しくないQなっつは甘くないです(笑)

当店のQなっつは、丹精込めて作ってくれる農家様のおかげでおいしい甘いQなっつを提供できます。

 

 

Qなっつとは?

Qなっつ説明文.jpg

 

人気は上々ですが、栽培面といいますか、落花生の卸売り業界としては致命的な点があります。

これはのちほどの章でお話しますが、それを改良してくれたらより流通する品種ではないかなと考えております。

 

 

 

 

 

栽培がとてもしやすくなった「おおまさり」


 

おおまさり1-2.jpg

 

おおまさりとは?

おおまさり説明文.png

 

千葉県産落花生の中で一番粒が大きい品種で、多くの方から人気の高い品種です。

主にゆで落花生として販売しているお店が多いです。

当店では、レトルトゆで落花生として販売しております。

ゆでレトルト2021.png

 

他にも豆菓子として、甘納豆おおまさりとして当店では販売しております。

落花生甘納豆おおまさり640.png

 

昨年(2021年)から、「おおまさり」の改良品種が特定の農家様限定で生産が始まりました。

主な改良点は栽培面です。

・従来のおおまさり用のマルチを使わず栽培が出来る。

・一番大変だった収穫が、とてもラクになった!

まだ昨年のデータしかありませんが、農家様にきくと全然以前のおおまさりよりも収穫が楽とおっしゃっていたので、これからより流通するのではないかなと思います。

※まだ特定の農家様以外は生産できないので、一般の方はもうしばらくしてからとなると思います。

おおまさりに関しては今回の改良でだいぶ変わったので、さらに人気は高まるのではないかなと思います。

もっと詳しい情報は、関連記事をご覧ください。

 

 

 

落花生屋がこれからの千葉県産落花生の新品種に求めるものとは?03

 

落花生

 

 

落花生屋が求める次世代のピーナッツとは?

次世代の千葉県産ピーナッツとして、落花生屋が求める新品種は3種類です!

1.収量が多く、甘さは維持した「千葉半立」(チバハンダチ)

2.現状の欠点を改良したQなっつ

3.くされ・カビに強い品種(全ての品種)

となります。理由も合わせてご紹介致します。

 

 

収量が多く、甘さは維持した「千葉半立」(チバハンダチ)


 

チバハンダチ説明文.png


 

最高級ブランド千葉半立(チバハンダチ)は千葉県産落花生で一生ある品種だと私は考えています。

食べた時の味わいは格別の甘さです。文句なしです。

お客様から支持されているのも、千葉半立(チバハンダチ)がダントツです。

 

しかし栽培面でいいますと、一株あたりの収量が少ないのが欠点です。

 

千葉半立(チバハンダチ)の一株あたりの収量が増えるメリット

どうしても農家様によってこなせる仕事量は決まってきているため、作る量を増やすのが難しいのが現状です。そのため一株あたりの収量が増えればより、農家様の落花生での収入は増えます。

収量が増えれば、農家様から買った千葉半立(チバハンダチ)をより多くのお客様に落花生屋が販売できるので好循環になります。

 

「収量が増えたら、出回る量も増えるからブランド価値が下がるのではないか?」

という懸念点もあると思いますが、現在の国内で普及している落花生のうち、90%が外国産のピーナッツである日本では、国産落花生の希少性は変わらず、美容・健康効果で需要が伸びている為、その心配はないと考えています。

 

ぜひ自分が落花生屋を営んでいる間に開発してほしい品種です。

 

 

 

現状の欠点を改良したQなっつ


 

Qなっつ説明文.jpg

 

ローストピーナッツ加工したバ..

Qなっつの欠点

Qなっつも味わいは上々で口コミ人気でお客様からも支持があるとお伝えしましたが、Qなっつには大きな欠点があります。

それは、むき実として利用できない点です。

イメージとして、上の写真を参照して話しますと、

Qなっつを、落花生の定番商品:味付すいりなどの皮付き落花生に焙煎加工をすると

渋皮の部分が薄いため、ボロボロになってしまう欠点があります。

 

落花生の卸売り業者は、現状のQなっつのむき実は買わない!

これは商売をする上ではとても致命的です。

見栄えが悪いので、落花生の卸売り業者たちは敬遠してしまいます。

 

むき実の需要はとても高く、販売当初は「中手豊(ナカテユタカ)」がなくなって、Qなっつに切り替わると業界内では言われていましたが、渋皮の部分が薄いため、ボロボロになってしまう点がネックとなり、現在も中手豊(ナカテユタカ)が継続してむき実として使っている卸売り業者が多いです。

 

そのためQなっつは主に

・殻ごと焙煎した「いりざや落花生

バターピーナッツ

として利用されているのが現状です。

それでもQなっつの需要は高まってきているので、早くむき実タイプにした時に渋皮がボロボロにならない改良品種が出たら嬉しいです。

 

その改良品種が完成したら、Qなっつに切り替わると思うので、中手豊(ナカテユタカ)種は淘汰されてなくなるのではないかなと思っています。

 

 

 

くされ・カビに強い品種(全ての品種)


 

ウイルス・カビ.png

 

天候不順で雨が多いと落花生が腐りやすい

落花生は収穫時の粒に含まれている水分がとても多く、カラカラに乾くまで自然乾燥させてから収穫しなくてはいけません。

しかし最近の落花生の収穫時期は、雨や台風が多いことが多いです。

そのため、乾燥が悪い落花生は腐ってしまったり、カビてしまうこともあります。

これは生食品を扱う所の定めだとは思いますが、とても大変な部分です。

 

くされ・カビのある落花生は農家様・落花生屋どちらも損をする

農家様にとってカビてしまった落花生は使い物になりませんから、高値では売れませんのでその分損をします。

それは落花生業者も同じで、いい製品に出来る原料が減るので損をします。

天候不順の時の落花生は大変です。それを少しでも品種改良でくさりにくい免疫のある品種が開発されればとても嬉しくて泣きますね(笑)

 

 

落花生の開発している研究所もやちまた市にある!


研究室.jpg

 

落花生の新品種は主に、

千葉県の八街市にある千葉県農林総合研究センター本場 落花生研究室で行われているそうです。

 

実際に筆者はお邪魔したことがありますが、今までの落花生の種を保管しており、それを組み合わせて新しい品種を試行錯誤して作っているそうです。他にも最近の落花生事情などを詳しく丁寧に教えてくださるところでした!

他にも研究室を構えているところはあるかもしれませんがメインはここになるのではと思います。

 

ぜひこの落花生研究センターの方が見ていたら

1.収量が多く、甘さは維持した「千葉半立」(チバハンダチ)

2.現状の欠点を改良したQなっつ

3.くされ・カビに強い品種(全ての品種)

を主軸に作ってくれたら嬉しいです。

とても難しい開発だと思いますが…完成したら農家様・落花生屋にとって、落花生作り・流通などがより快適なものになるのは間違いないです。

 

以上が、千葉県産落花生の新品種について落花生屋が考えてみた【次世代のピーナッツ】でした。

 

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