落花生の種まきにマルチシートは必要か?【ピーナッツ栽培】
千葉県八街市の落花生屋「石井進商店」です。
今回は
・落花生の種まきや栽培においてマルチシートが必要かどうか?
・落花生において、マルチシートのメリットは?
・どんなマルチシートが良いか?
・いつのタイミングで剥がすべき?など
記事で詳しく説明しております。
記事の信ぴょう性・筆者について
「石井進商店」(いしいすすむしょうてん)
・1955年創業したピーナッツ専門店。
・落花生の名産地!千葉県八街(やちまた)市で70年以上落花生を販売中!
・落花生に関する情報を長年の経験と知識から発信しています。
落花生の種まきにマルチシートは必要か?【ピーナッツ栽培】01
---落花生栽培でマルチシートは必要か?---
結論から申し上げますと
落花生にマルチシートはあった方が断然いいです!
理由は簡単で、マルチシートを張って育てた方がメリットがたくさんあるからです。
落花生の名産地、千葉県八街市の農家様の9割はマルチシートを張って育てていると思います。
ちなみに八街産落花生とは何か?知らない方用にご紹介しておきます。
---落花生栽培でのマルチシートのメリットとは?---
---落花生栽培でマルチシートを張るメリット---
1.地温の調節をしてくれる
→落花生の発芽には地温が高いことが重要です。
マルチシートを張ることでより効率よく発芽させることが可能です。
2.雑草が少なくて済む
→これは落花生に限らず、他の野菜もそうですが
雑草の繁殖を抑えてくれるので、7月の花の開花時期までの雑草をマルチシートで抑えることができます。
3.乾燥防止
→マルチシートを張ることで、常に適度な温度を保ち、畑の水分も保たれます。
そのため7月の水まきの時期まで水まきをせずに済みます。
そもそも落花生は水まきの時期まで水は一切まきません。
4.病気予防
→マルチシートの恩恵で、病気の予防に繋がります。
害虫に関しては、元の畑次第なので、発芽した落花生の葉っぱが食べられていたら対策をしましょう。
ちなみに、発芽したあとに落花生の葉っぱが黄緑色になることがありますがそれは病気ではないのでご安心ください。
5.等間隔で落花生を作れる
→マルチシートで落花生栽培をすると、等間隔で栽培ができて便利です。
育ってきてマルチシートをはがした後も、
うまく育っていると落花生の株と株の間がだんだんうまって、地温調整を自分たちで行ったりしてくれます。
上の写真のように、こんな感じで育つと落花生の株同士で重なり合い地温などを調整するようになります。
---落花生栽培で使用しているマルチシートは?---
当店では、農家様に毎年、
千葉県八街産落花生の種を売っているため、その発芽状態を見るため、試しまきをしております。
使用しているマルチシートは
・透明タイプ(黒色でも構わない)
・穴が初めから開いている(穴あきタイプ)
・1列に2穴開いている株間隔30cmのマルチシート
地元の農家様は大体同じようなマルチシートで落花生栽培しております。
写真は、発芽から2週間くらいの千葉県八街産の千葉半立(チバハンダチ)の落花生
ゆで落花生用の品種「おおまさり」の場合
マルチシートの真ん中に穴をあける(開いているタイプ)のを推奨
おおまさりは、株が大きくなるため2つ穴にまくのはあまり推奨しません。
ただ近年は新しく改良された「おおまさりネオ」に変更されてきているので、そのタイプなら2つ穴タイプでもいけることはいけます。
ただ
・おおまさりは株が大きくなる点
・収穫までの管理を考えると、マルチシートの真ん中を切って、ど真ん中に植える方がいいかなと思います。
当店は試しまき用でそれ専用に買うのが面倒くさいので、上記のマルチシートの真ん中を切って(4つある穴の真ん中らへん)、そこに植えて育てました。イメージ的にはこんなマルチシートがいいと思います。
---マルチシートはいつ剥がすべきなのか?---
マルチシートは落花生の花が咲き始めたら、剥がし始めましょう。
大体6月~7月ごろ(種まきから約40~50日)に咲き始めます。
1割くらいが咲き始めたらなるべく早くとりましょう。
落花生の花が開花したあと、そのまま土に向かって子房柄が刺していきます。そして落花生の実ができてきます。
---落花生を専業でやる場合は、マルチシートは必ず剥がさないといけない!---
プロからみると、マルチシートを剥がさないやり方は間違っています。
また落花生を専業でやっている農家様の場合、畑の規模が違うため絶対にやらないと思います。
理由は簡単で、マルチシートが残っていると、「地干し(じぼし)」ができないためです。
落花生は収穫前に、地干し(じぼし)という作業をして落花生を乾かす工程をします。
家庭菜園などでは収穫してすぐに食べたり(ゆで落花生など)するので問題ないと思います。
しかし、落花生屋などで基本的に10月ごろから収穫するものは、
いりざや落花生などにするので、美味しくするため、腐らないようにするため、しっかり乾燥させてから収穫しなければいけません。
---溶けるマルチシートがあるって聞いたけど、それは落花生栽培にはどうなの?---
最近では、収穫時期になると溶けてなくなるマルチシートがあるという話を農家様から聞きます。
イメージ的には、落花生の花が枯れて、子房柄が地面に突き刺すくらいからだんだん溶けてくれて、収穫時期にはきれいさっぱりマルチシートがなくなって、マルチシートを剥がす手間がなくて楽になる便利ツールみたいな話ですが…実際はどうなのか。
---実際に溶けるマルチシートを使用した農家様の話---
実際に買って使ってみた農家様もいらっしゃって、お話を聞いたのですが、
「イメージとは違い、
あまり溶けずにボロボロになったマルチシートが落花生の株にくっついてしまう」
というのが現状みたいです。今後もっと改良が進んで理想のイメージのようになると思いますが、まだみたいですね。
いいのができたら、農家様がこぞって使い始めると思うので、既存のマルチシートを使うのがいいでしょう。
他にも落花生栽培記事をいくつかリンクしておきますのでご参考にしてみてください。
以上、落花生の種まきにマルチシートは必要か?【ピーナッツ栽培】でした!
もしよろしければ、最高級のおいしさを誇る千葉県やちまた産落花生を食べてみませんか?
当店は八街産落花生というブランド商標の使用を認められているお店です。
通販サイトなどからご注文いただけます。
この記事がよかった方・当店の落花生を食べた感想・サービスについて
当店についてGoogle口コミや評価をして頂ければ、励みとなりますのでよろしくお願いいたします。
シェアボタンからシェアして頂けたら嬉しいです。
当店ブログの新着記事をいち早く知りたい方はSNSのフォローもよろしくお願いいたします。
石井進商店のSNS一覧 フォローお願いします!
当店の人気コンテンツ「落花生ブログ」の更新をいち早くお知らせいたします!
当店では落花生に関するブログを書いています。
ピックアップ記事
この記事を書いている人
1955年創業のピーナッツ専門店
千葉県の落花生の名産地である
八街(やちまた)市で70年以上落花生を販売中!
高品質・お手頃価格・ボリューム満点の内容量のコスパ最高の落花生を提供してます。
→ご来店・通販・電話・FAXでご購入が可能です。
この落花生ブログでは、
・落花生に関する豆知識
・ピーナッツの美容・健康記事
・当店の落花生のこだわり
・セール情報
などを配信しています。
石井進商店のSNS