千葉県産落花生の品種・生産量などまとめて解説!国産・外国産ピーナッツの違いも落花生専門店が教えます。
はじめに
ご覧いただきありがとうございます。ピーナッツの本場、千葉県八街(やちまた)市で落花生専門店を営んでいる「石井進商店」です。
みなさんは、国内の落花生(らっかせい)の品種がどのくらいあるかご存知ですか?
実は世間に知られていないだけで、日本の落花生の品種は、数千種類以上あります。
野菜やお米などと同じく落花生も品種改良が、千葉県の落花生試験場(落花生を専門に研究している所)等で行われており、よりおいしい品種・栽培しやすい品種などを作っています。
国産の落花生はわずか10%!!
国内の落花生流通量は、全体の90%が外国産で、国内産は約10%程度となっています。
さらに、その国内産10%の生産している県を調べると、約80%が千葉県で生産されています。
この時点で国産の落花生はとても希少なものというのはお分かりだと思います。また世間一般で食べたことのあるピーナッツはほとんどが外国産(主に中国産)のものというわけです!
この記事は千葉県の特産品の「落花生」について専門店の石井進商店が丁寧にわかりやすくお伝えします。
この記事を読むと分かること
☑落花生(ピーナッツ)とは何か?
☑落花生の基本的な情報(千葉県産落花生について)
☑世界と日本のピーナッツの種類・生産量について
☑千葉県産の落花生の種類ごとの違い
☑最新の落花生の種類を知ることが出来る!
☑プロだからこそ知っている裏事情
※長文となっているので、目次で見たい部分をクリックしてご覧になってください。
※ご紹介している商品は、石井進商店にご来店・通販・電話・FAXにてご購入ができます。
【最終更新日 2021年1月 更新】
・煎り落花生用品種 ・ゆで落花生用品種
|
みなさん一度は疑問に思ったことはあると思うこと。
「落花生(らっかせい)」と「ピーナッツ」ってなにが違うの?と…
結論から申し上げますと、呼び方が違うだけ!!
海外ではピーナッツ(peanuts)という名前が定着。日本では昔は南京豆(なんきんまめ)とも呼ばれていましたが、現在は落花生(らっかせい)という名称が定着しています。
海外産はピーナッツ・国産(主に千葉県産)は落花生として区別して読んでいる方が多いです。みなさんの馴染みがある方で読んでいただいて大丈夫です。
南米が原産となります。作物としての分類は、マメ科作物となります。
元々は海外が主流になって作っていたものを明治・大正・昭和にかけて、日本の色んな都道府県に持ち込んで栽培をはじめた。その中でも落花生を栽培するのに適していていた都道府県が千葉県だったということです!
あなたは千葉県産落花生が高級食品と知っていますか?
あるお客様の電話でこういったことがありました。
「ギフトでそちらの落花生を頂いたのですが、お返し用に値段教えてください」と。そのお客様にギフトの値段を言うと「え!落花生ってそんなにいいお値段するのですか!?」と驚かれていました。
実は国産(千葉県産)の落花生は、値段を張ります。
理由は、千葉県産ブランド+おいしいのに希少だからです。
千葉県以外の都道府県で購入すると、
例えば、1500円のから煎り落花生という商品が千葉で売られている場合
東京の場合、2000円程度
大阪など関西の場合、2500~3000円程度
落花生の本場=千葉県八街(やちまた)市は、直売で販売している落花生屋が多いため、1500円以下の相場で高品質のらっかせいを販売していることが多いです。(※店舗によって異なります)
え?千葉県の特産品は落花生でしょ?(笑)と思う方・・・
実は、世間を見渡すと千葉県の特産品=落花生(らっかせい)と知っている人は意外と少ないです。
この間も当店に、はじめて落花生を買いに来たお客様で、生まれて40年以上経つけど、千葉県の特産品が落花生って最近知ったから試しに買いに来たんだよねというお客様がいました。(意外とこういう話をするお客様が多いです)
その理由大きく2つあると筆者は考えます。
理由その1.国産のおいしい落花生を食べたことをないため
日本で落花生の約80%で作られている地域は千葉県となります。
千葉県産の落花生は品種にもよりますが、甘く一度食べたら、また食べたいと思わせる食品です。しかし、まずその事実を知っている人が少ないです。
なぜなら市販のスーパーなどで販売されている物の90%は外国産のピーナッツだから!安価でスーパーなども仕入れやすいのもありますが、味わいに関しては千葉県産落花生にはかないません。
みなさんも「美味しいものを食べた時はこれってどこで作られてるのだろう?」とか興味をもって調べると思いますが、食べて普通の味のものはわざわざ調べることはないと思います。なので「ピーナッツ=千葉県」までたどり着く人が少ないのです。
国産・外国産のピーナッツの比較画像
画像は外国産・国産ピーナッツの違いについてまとめておきましたので、気になる方はチェックしてみてください。
千葉県産ピーナッツはお中元・お歳暮などのギフトにおすすめ!
考え方を変えると、千葉の落花生を食べたことのない人が多いので、お歳暮やお中元ギフトに贈ると喜ばれることが多いです。
実際お歳暮でもらって、「今までこんなにおいしい落花生を食べたことなくて、もう一度食べたくて電話しました!」というケースがよくあります。
ここで突然ですが、クイズです!
Q.千葉県産落花生の最高級ブランドの品種はどれでしょう?次の3つから1つ選んでください。
A.中手豊(ナカテユタカ)
B.千葉半立(チバハンダチ)
C.Qなっつ(キューナッツ)
分かりましたか?
答えは…B.千葉半立(チバハンダチ)種!
主にコーヒー豆などと同じく、焙煎(ばいせん)した商品が多いです。
千葉県産落花生で一番甘みがある品種で、後を惹く味わい+香ばしいかおりで、はじめて食べた人は「落花生ってこんなに甘いんだ!」と感動している方が多いです。
しかし、記事の冒頭でも申し上げたように、
国内の落花生流通量は、全体の90%が外国産で、国内産は約10%程度
国内で流通しているのは、ほとんどが中国産のピーナッツとなり、千葉県産の甘いおいしい落花生を食べたことがある人はごくわずかです。
中国産のピーナッツが流通している理由は、値段が千葉県産落花生に比べて安いため手に入れやすいです。しかし、そのかわりおいしさもそれ相応の味になっています。
そのため、落花生=甘くないというイメージが広がっているため、そもそも落花生を食べようとする人が少ないのも原因の一つです。
理由その2.落花生を食べる習慣がないため
次の章で詳しく説明していますが、日本人の日常生活にはピーナッツを食べる習慣がありません。
お米のブランド米なら、皆さん「コシヒカリ!・あきたこまち!」など自分の食べているお米のブランドを知っていると思いますが、落花生は普段食べないし、落花生のブランド名…?ってなる人が大半だと思います。
「落花生のブランド?あぁ、最高級ブランドは千葉半立(チバハンダチ)でしょ?
煎ってある商品は、とても甘くあとを惹く味わいで、食べる手が止まらないよね笑」
いつかこんな会話をしているお客様が増えると嬉しいです(笑)
ピーナッツは世界各国で生産されています。一番のピーナッツ生産国は中国です。
下の表を見るとどれだけ国産落花生が希少か分かると思います。
世界のピーナッツ生産量 | 国 名 | 総生産量(千トン) |
1位 | 中 国 | 17,332 |
2位 | インド | 6,695 |
3位 | ナイジェリア |
2,884 |
59位 | 日 本 | 15,6 |
世界のピーナッツの品種としては、アメリカの品種でご紹介。
ランナー・バージニア、スパニッシュ、バレンシアの4つのタイプがございます。
アメリカの品種については(アメリカンピーナッツについて)から引用・ご参照させて頂いております。
ランナー種(Runner)
フロランナー種の1970年代初めの導入により、アメリカで栽培される主要なピーナッツの品種。ランナーは、その粒のサイズ幅が、急速に幅広い支持を得るようになる。ランナー種は、主にピーナッツバターに使用。アメリカのピーナッツの80%はこの品種。
バージニア種(Virginia)
バージニア種は一番粒の大きなピーナッツで、ローストされ殻つきで食されるピーナッツのほとんどはこの種類。殻をむいたもので大きめの粒のバージニア種は、ソルト・ピーナッツとして販売されています。アメリカのピーナッツの15%を占める。
スパニッシュ種(Spanish)
スパニッシュ種のピーナッツは粒が小ぶりで、赤みがかった茶色の渋皮で粒が覆われています。主な用途はピーナッツキャンディーですが、ソルト・ピーナッツ、そしてピーナッツバターの生産にも多く使用されています。スパニッシュ種は他種のピーナッツよりも油分の含有量が高いため、オイルを搾取するためにつぶすのに向いています。アメリカのピーナッツ4%を占めている。
バレンシア種(Valencia)
バレンシア種は通常、1つの殻に3つ以上の小さな実が含まれています。非常に甘みのあるピーナッツで、通常はローストされ殻つきのままで販売されています。新鮮さを生かして茹でて食べるピーナッツとして最適な種です。アメリカのピーナッツ総生産量に占める割合は1%もないです。
ピーナッツの食生活に関しては海外の方が進んでいます。日本と海外では食べ方のバリエーションやスタイルが違います。
日本では…そもそもピーナッツを毎日食べる習慣がありません。馴染みがあるのは、柿ピー(主に中国産)・居酒屋のバターピーナッツなどのおつまみとして、また千葉県産の特産品としてギフトとして煎った落花生食べるお茶菓子というたまに食べるくらい。最近ではメディアで落花生に含まれる健康・美容効果を紹介するようになってやっと毎日の習慣で食べる方がちらほら増えてきた状況です。
2021年追記:最近では落花生の健康・美容効果が知られてきたのか、落花生を求めてご来店されることが増えてきました。
落花生の健康・美容効果の一覧画像
海外では…ピーナッツを煎って食べるのはあまりメジャーではないようです。メインはクラッシュして食べたり、塩をまぶしたり、ピーナッツバター(ピーナッツペーストとも呼ぶ)にしてパンに塗って食べたり、オイルとして使用したりと日常生活の食卓に並ぶのが当たり前です。
国産の落花生の約80%を占めている千葉県産の落花生についてご紹介!
その前に「なぜ、千葉県が約80%も占めているってわかるの?」と疑問に思っている方・・・先ほど日本の落花生の生産量を紹介しましたが、都道府県別の落花生の生産量のランキング表を見ていただければすぐにわかります。
ランキング | 都道府県 | 生産量(トン) |
1位 | 千葉県 | 13000t |
2位 | 茨城県 | 1530t |
3位 | 神奈川県 | 281t |
合計生産量 | 約15600t |
ダントツで千葉県の生産量が多いことが分かります。さらに千葉県内で見てみると、
地域 | 落花生収穫量(トン) | |
1位 | 八街(やちまた)市 | 2120t |
2位 | 千葉市 | 1880t |
3位 | 佐倉(さくら)市 | 1210t |
(平成18年産落花生市町村別収穫量 から表作成 平成19以降の作付け資料なし)
千葉市も収穫量が多いですが、市の面積で比較すると八街市は74.87 km²、一方千葉市は271.8 km²と、面積の密度から考えても八街市が落花生の栽培がさかんで、主流の生産地と分かります。
千葉県の中でも八街産の落花生はプレミアムな落花生として、千葉県民から一目置かれる落花生です。
その理由は、「クセになるおいしさ」
こう書くと他の千葉県内の農家様にうちで作った落花生もうまいぞ!って言われそうですが、八街市外で作られている落花生も、落花生にしっかりと向き合って手間暇かけて作っている農家様の落花生はとても良い品質で美味しいです。
石井進商店でも八街以外の落花生農家様と取引がありますがいい落花生を毎年作ってくれる方がいます。
しかし、それでもなぜ八街の落花生はおいしいというのか?その理由は、
〇落花生を作る環境が整っているから
・専門的な話ですが、落花生に適している土は火山灰地です。八街の畑の土の質が、その火山灰地のところが多いので品質の良い落花生を栽培しやすい点。おいしい落花生ができやすいという点。
・八街市は風が強い街。春は砂嵐になるほどの強風が吹きます。それが冬場の落花生を乾かすのに最適。しっかりと乾燥した落花生でないと製品にした際においしさが低下します。
〇落花生専用肥料・落花生専用の機械などが揃っている
八街市は落花生が特産品ですので、落花生用の肥料や農工具が揃っています。
落花生の機械自体は正直発展途上のものが多いですが、あると便利な機械が多いです。
機械メーカーは八街市に多いので、機械が揃っているということです。
発展途上の理由は、他の野菜(じゃがいも・にんじんなど)と比べると栽培している農家が少ないので、機械を作っているメーカーが少ないのが現状です。もっと落花生の需要が増えて栽培人口が増えれば参入するメーカーが増え、もっと農家様が栽培するのが楽になるのかなと考えています。
〇落花生を作るノウハウを知っている人が多い
昔は落花生は種を植えれば、勝手に育つ作物という事だったらしいですが、新規で落花生の知識を知らず作ると、いい落花生ができないというのはザラにあります。1~2年作り始めて、良いのが出来ないからあきらめる農家様も多いのではないでしょうか?
八街市では、落花生業者が多いので、農家様はそこから聞くことが出来たり、落花生研究センターなど専門に栽培している場所もあるので、落花生を作るのに学べるところが多いので、病気や害虫などで悩んでもすぐに解決できるところが多いです。
日本の品種の種類としてみていきますと、在来品種から選抜育成した1種類の「千葉半立」と品種育成した17種類の合計18品種が落花生の品種となります。(2020年4月現在)
品種育成とは、落花生の花粉を交配させた品種の事を指します。ちなみに、一番初めに品種改良で作られたのは1号の「アズマハンダチ」という品種で、15号が人気品種である「おおまさり」になります。
2020年現在、千葉県で主流な落花生
千葉半立・中手豊・Qなっつ・おおまさり・郷の香(さとのか)の5種類になります。
落花生の品種は18種類あるのに、なぜ現状の主流は5種類だけなのか?
大きな要因は、
1.落花生の味や見た目などが消費者のニーズに合わない
2.農家や卸売・加工業者にとって手間の掛かる扱いにくい品種、需要が供給を下回りってしまい流通しなかったこと
などが主な要因と推測されます。
今、流通している千葉半立・中手豊・Qなっつ・おおまさり・郷の香(さとのか)の5種類は、先ほど挙げた要素をクリアしていて、主流の落花生になっております。
この章では、千葉県産落花生5種類の特徴と比較をします。
読んでいる方は、一般の方向けに各品種の情報+農家様向け情報を少し解説
※落花生の栽培に関する記事は別の記事で書く予定です。
千葉半立・中手豊・Qなっつ・おおまさり・郷の香(さとのか)の5種類ありますが、大きく二つに分けられます。
焙煎(ばいせん)用落花生…煎って食べるがメジャーな品種。
1.千葉半立(チバハンダチ)
2.Qなっつ(キューナッツ)
3.中手豊(ナカテユタカ)
ゆで専用落花生…塩ゆでをして食べる落花生として使用される品種。
1.おおまさり
2.郷の香(さとのか)
【煎り専用落花生の品種別 一般の方向け用】
千葉半立 | Qなっつ | ナカテユタカ | |
甘さ |
一番甘い品種 後を惹く甘さ |
程よい甘さ 後味はさっぱり |
さっぱりした味わい |
食感 | やわらかい | カリッとしている | カリッとしている |
香り | 香ばしい | 香ばしい | 香ばしい |
見栄え |
殻の色が黒の斑点(はんてん) 模様がついているものもある |
真っ白なきれいな殻 として売り出している |
真っ白なきれいな殻 |
値段 | 高い | 程々に高い | お手頃価格 |
販売して いる店舗 |
少ない |
少ない |
市販で 販売されている |
お客様への おすすめ度 |
最高級ブランドのおいしさ おすすめ度1位! |
新品種として口コミ人気! おすすめ度2位 |
お手軽価格が人気! おすすめ度3位 |
※表の内容はあくまで、一般的な落花生として書いております。値段に関しては販売している店舗により大きく上下いたしますのでご了承ください。
〇基本情報
千葉半立は昭和28年に、千葉県農業試験場にて在来品種から選抜育成させた品種
10月の下旬~11月初旬頃から収穫がはじまる品種。落花生の品種では一番遅くに収穫できる品種になります。
千葉県産落花生の最高級ブランド品種!煎り用品種では断トツの甘さ!
煎った時の香ばしさは素晴らしく、濃厚なあまさ・あとを惹く甘さ・柔らかい食感・千葉県の落花生の中で一番甘みのある品種
初めて買う人はこの品種を買っておけば損することなし!
品質の良い落花生を扱っている店舗ですと、噛んで甘いなぁーとかみしめていると、後味でもう一度甘みを感じることが出来る落花生があります。
その品質の良い落花生は千葉県八街(やちまた)産の落花生に多いです。
※八街は落花生を作る環境として優れているため、甘さなどの品質が良いものができやすい
見栄えについて
チバハンダチ種は、性質上、殻に黒いはんてん模様がつきやすい品種
贈り物に敬遠される方もいるかもですが、最高級のおいしさをあなたの大切な方に味わってもらいたいならば、この品種がおすすめです!
むしろ、見た目が白すぎる千葉半立を売っている場合は類似品を売っている場合もございますのでご注意ください。
〇栽培事情
千葉半立種は、千葉県で栽培されている66%を占める(平成29年)と書いていますが実際は出回っている量は少ないです。病気には強いのですがそれでも以下の理由でしくないです。
理由は、
1.Qなっつやナカテユタカ種に比べると、1株で収穫できる量が少ない
2.大量にとれる農家様が少ない
3.品質の良い千葉半立を作れる人が少ない
なので、千葉県産落花生の中で一番高値でも取引されている品種です。
〇販売している店舗(から煎りなどの完成している製品)
千葉県内でも千葉半立をメインで販売している店舗は少ないです。八街市でもメインで販売している専門店は数えるくらいです。
石井進商店は千葉半立種を主流に扱っている落花生専門店です。
落花生の質は妥協を許さない最高品質のものだけを使用!しかし色んなお客様にこの味を知ってほしいので良心価格で販売しています。
初めて買う方は「いりざや落花生」がおすすめです!
購入はこちら→「いりざや落花生」
興味がある方は、「当店について」または「通販サイト」をチェック!
〇基本情報
2018年に新品種として発表された品種。
愛称に込められた意味は、これまでのピーナッツを超える味=アルファベットの並び順で「P」の次が「Q」で「Qなっつ」という意味だそうです。
10月の初め頃から収穫が始まる。早い時期に収穫できる品種の一つ
味わいは、食べはじめは甘く、後味さっぱり!煎り落花生で2番目に甘い品種!
チバハンダチと異なる点は、油分が多いので食感がカリッとしています。
新登場の際、メディアで多く報道してくれたおかげと口コミによる人気で今でもたくさんの方が買い求めに来る商品です。最高級ブランド千葉半立のから煎り落花生と抱き合わせで購入されて味の比較をする方も多いです。
Qなっつの甘みは店舗により大分変わります。
当店の場合は、農家様に恵まれているおかげで、甘みの強いQなっつを提供できていますが、場所によっては甘みがあまりないという声もちらほらききます。結局のところ味わいはその店舗ごとで違います。
〇見栄えについて
まっ白なきれいな殻!というフレーズで売り出し始めましたが、実際は台風などの雨の影響を受けると真っ白な殻も黒くなるケースが見受けられています。
真っ白な殻で販売できている店舗もありますが、それを期待して買いにいくと黒くなっている場合もありますのでご注意ください。
〇栽培について
ナカテユタカ種が病気に弱いので、それを改良するために開発された品種です。
ですので、病気にはナカテユタカ種に比べると強いですが、殻が黒くなると落花生屋としては使う用途が限られてしまうので、殻が黒くならないように栽培するのがおすすめです。
また、夏場に水をやりすぎてしまうと草丈が以上にでかくなってしまうのでそこが注意点です。
〇販売している店舗(から煎りなどの完成している製品)
千葉県内でも販売している店舗は少ないです。
理由は、まだ普及率が高くない点とから煎り落花生に出来るものを扱っている店舗が少ないからです。
石井進商店でもQなっつを販売しておりますので興味がある方ぜひチェックしてみてください。
ご購入&詳細はこちら→から煎り落花生Qなっつ
〇基本情報
中手豊の概要としまして、昭和54年に千葉県農業試験場で「関東8号」と「334A」を交配させて育成した品種となります。
10月の初めごろから収穫できる。早い時期に収穫できる品種のひとつ。
さっぱりした味わいが特徴の品種。甘みはそこまでない品種になります。
石井進商店は千葉半立をメインにしているので甘さを求めるお客様層が多いですが、さっぱりした味わいを好むお客様にはこちらが適していると思います。
値段は収穫量がある分、お手頃価格で購入できる品種です。
〇見栄え
殻の色は千葉半立に比べますと、黒い斑点は出にくいので、白く綺麗な殻が多いです。
〇栽培について
栽培方法は比較的易しいとされますが、病気が出やすいのが弱点。雨が多いと収穫時期にカビたり、腐ってしまい商品として使えないものがでてくることが最近は多いです。
また、取れる量は多いですが、高品質な中手豊を作るには、千葉半立の倍以上の肥料を入れないといけませんので筆者的には、千葉半立と同様に難しいと思います。一房に出来る量が多いので、収穫量は千葉半立に比べて多いです。
〇販売している店舗(から煎りなどの完成している製品)
市販のスーパーなどで販売されています。
専門店は扱っているお店は多いですが、当店のように千葉半立をメインにしている専門店では置いていないことがあるのでご確認してからご来店するのが良いと思います。
〇基本情報
おおまさりの落花生は、ゆで落花生用に品種改良され平成21年の秋から、販売開始された品種です。「おおきな莢(さや)で食味が勝る」というフレーズから「おおまさり」という名称になりました。
親は中手豊とジェンキンス・ジャンボという品種を掛け合わし、試行錯誤され完成した品種になります。ジェンキンス・ジャンボは粒がとても大きく、その大きさが受け継がれました。
8月下旬~9月初旬頃が収穫時期です。その時期のおおまさりは、柔らかい食感で塩ゆですると絶品の味わいになります。
※10月になってもおおまさりのゆで落花生にするための生落花生が販売されていますが、正直おススメはできません。
落花生は時期が遅くなればなるほど中の粒が硬くなるので、ゆで落花生にすると硬い食感になるためです。
※ゆで落花生用の落花生で、煎り落花生には向いていません。食べられないことはありませんが専門店としてはおすすめできる味ではございません。
〇味わい
甘さは、煎り落花生最高級ブランドの「千葉半立」に負けないくらいの甘さがあります。
粒の大きさは、一粒一粒がとても大きく、通常のから煎り落花生の粒と比較すると、2倍の粒の大きさがあります。
粒が大きいので一粒のボリューム感がすごく、また柔らかい食感なので、かむのが大変なご高齢の方に人気の品種です。しかし粒が大きいので量を沢山食べたい方には向いていない商品です。
〇見栄え
殻はきれいな大きい粒なので、贈り物などに適している見栄えをしております。
〇栽培について
収穫量は、郷の香の1.3倍です。しかしうまく作れない場合は一株から収穫できる量はだいぶ変わります。栽培の大変なポイントは、一株が大きいので収穫時に引っこ抜くのがしんどいという点です。
×類似品種に注意
当店では販売しておりませんが、親であるジェンキンス・ジャンボは見た目が似ています。しかし、おおまさりと比べてしまうと甘味に差があります。
某小売店で購入してしまったお客様が、甘みが全く違って残念というご感想をこぼしていましたので、ご購入の際はご注意ください。
〇販売している店舗(から煎りなどの完成している製品)
9月頃から落花生専門店では、完成品(ゆで落花生になっている状態)の冷凍タイプやそのまま食べられるレトルトタイプが販売されています。
石井進商店で買えるおおまさりはこちら→レトルトゆで落花生 おおまさり
店舗により製造方法・おいてある商品タイプが違いますのでご確認してから購入することをおススメいたします。
市販でもレトルトタイプでしたら、販売していることもあります。
千葉のお土産店やの農家の店みたいなところでは自分でゆでて食べる用の生落花生のおおまさりが置いてあるところもあります。
〇基本情報
郷の香(さとのか)とは
平成7年に千葉県農業試験場にて、「中手豊」と「八系192」を掛け合わせ品種改良したゆで落花生用の品種がございます。千葉県内の作付面積はわずか3%にとどまります。(平成29年調べ) 収穫時期は8月中旬頃からになります。
カンタンに言うとナカテユタカ種のゆで落花生バージョンです。
〇味わい
味わいはナカテユタカ種なので、さっぱりした味わいが特徴です。塩ゆでするとさっぱりして味に塩味が染み込みやすいのが特徴です。
〇見栄え
ナカテユタカ種なので、見栄えは白くきれいな殻をしていることが多いです。
〇栽培について
ナカテユタカ種なので、収穫量はあるのですが、カビなどの病気が出やすい品種です。扱っている落花生専門店は年々減ってきている傾向です。
〇販売している店舗(から煎りなどの完成している製品)
落花生の大手メーカーなどは販売していることが多いですので、出回っている市販店は多いと思います。
千葉県内では専門店でメインにやっているところは少なく、千葉県八街(やちまた)市の落花生屋でも数店舗くらいしか郷の香のゆで落花生を作っている所はないと思います。※石井進商店では取り扱いはございません。
あなたはから煎り落花生の殻(から)を割るときどのように割っていますか?実は、千葉県民でも落花生に馴染みのない人は割り方を知りません。
殻の割り方を知らず、
殻を適当に割って殻のごみが散乱してしまう人、くるみ割り人形のように口で殻を割っている人
しかし、これから説明するようにやれば、きれいにカンタンに殻を割ることが出来ます。このやり方を覚えることで殻のゴミがでにくくなり後片付けも楽チンになります。
1.から煎り落花生(写真1)の赤丸の部分を確認します。
尖がっている部分は落花生の先端部に出来ますので、確認してください。
(写真1 から煎り落花生)
2.写真2のように、親指を尖がっている部分に当てて、残りの指で落花生の背中部分を支え、親指で押します。両手を使って押すとさらに楽に押すことができます。
(写真2)
3.親指で押して少し殻が割れている状態が写真3になります。
4.次に写真4の赤矢印のように、割れた部分に沿って下に向かって親指で押していけば最後まで割れます。
5.この手順どおりにやると写真5のようにきれいに割れて、殻のカスがあまり出ずに食べることが出来ます。試しにやってみてください。(元記事はこちら)
(写真5)
まとめた画像がこちら
一般のお客様は、落花生の品種を言われてもなるほど!と思うくらいで、あまり気にしないと思います。大事なのは落花生の味で、食べたら甘味とかで分かるよという方もいらっしゃると思います。
しかし、見た目だけで判別しなさいと言われた時、判別は難しいと思います。しかし、ある方法で判別すると一般の方でもすぐに千葉半立と中手豊の違いが、食べなくても分かります。
それは、落花生のむき実についている薄皮の裏の色です。千葉半立は薄皮の表の色と同じように裏の色も赤茶色ですが、中手豊の場合は薄皮の裏側の色は、白色になっております。
これ以外にも専門業者は見分けていますが、簡単にわかる方法はこのような方法で見分けております。
外国産・国産ピーナッツの違いについて詳しく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
千葉県の落花生についてはこの記事を読めば8割以上は分かる内容にしているつもりです。これをおきに読んでいる方が千葉県の落花生に興味をもって食べていただければ嬉しいです。
石井進商店の落花生を買ってみませんか?
お客様から支持されている理由などを下に記載しております。
興味がある方は下の当店情報をチェックしてみてください。
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